二次小説【アンとドラ】~「声の記憶」~

「声の記憶」

作・めろんぱんだ



縁あって「虹の国」を探す旅に出たアンとドラだったが最近、ドラにどうも元気がない。

気になっていたアンは、思い切って尋ねてみた。


「あの、ドラ君、何か悩みでもあるんですか?」


するとドラは、無言で首を左右に振った後、意を決したのかようやく口を開いた。


「悩みというか……哀しいんだ。 実のお母さんとも思っていた人が、僕を忘れてしまったんで」

「えっ……だって君は“未来の世界の猫型ロボット”ですよね? そんな君のお母さんって……」

「実は僕は一度声変わりをしてるんだ。前に僕の言葉を伝えてくれていた人がもう今は……僕だけでなく、周りのいろいろなことを忘れてしまっていて」

「ああ、そういえばニュースになっていましたね。 最近、長年連れ添っていた人も天に召されたとか……」

「うん、最近では親だと思うようになっていたらしいんだけど」

ドラは、流れ落ちてくる涙を隠そうとしてか、空を仰いで言った。


そんなドラに掛けるべき言葉を思案していた様子のアンだったが、言葉が見つかると、打って変わって優しく微笑みを浮かべ、口を開いた。


「でも、ドラ君」

「なんだい、アン君?」

「若い人たちはともかく、昔から君を知っている人たちは皆、声変わりする前の声を聴けば、きっと一声で君だって判るでしょう。大勢の人たちの声の記憶にしっかりと残っていると思いますよ」


アンの言葉で、ドラの顔に少しだけ生気が戻ってきた。


「そうかな」

「そうだと思っています。それに」

「それに、何?」

「君の“お母さん”は、まっさらな心に戻って、今きっと、天に召された“(義理の?)お父さん”と楽しくお話ししているんじゃないでしょうか」

「そうかも……ね。そう思うようにするよ」

 
アンがドラの肩をポンと叩くと、ドラは力弱く微笑み返した。

そうして二人はまた、足並みをそろえて「虹の国」への旅を続けるのだった。





――了――


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二次小説【アンとドラ】~「Solty Rain」~

「Solty Rain」

作・めろんぱんだ


縁あって「虹の国」を探す旅に出たアンとドラだったが

ドラは先を歩いていたアンの異変に気が付いた。

雨足が強まってきたのに、傘もささずに空を仰ぎ立ち止まっていたのだ。

「アン君、どうしたの、気分でも悪い?それに、何だかいつもより顔がふやけているようだけれど雨のせい?」

ドラの問いかけに、アンは力なく首を左右に振って答えた。

「体調のせいでも雨のせいでもないです。悲しくて涙が止まらなかったんです。 辛い別れがあった小さな子供たちのけなげな様子をニュースで見てあまりに辛かったんで……」

うなだれながらアンがこう呟くと、その顔を少し味見しながらドラは

「ホントだ、ちょっとしょっぱい」

と言って、傘を差しかけた。

「傍へ行って慰めの言葉をかけたいですけれど、今は言葉が見つかりません」

「それでいいんじゃないかい? そっとしておくほうが良い時もあるだろうし知らない人に声をかけられても、戸惑うだけだろうし」

「そうですね……」

「ともかく、その顔、洗うか新しい顔に替えてもらうかしたほうが良いよ」

「いや、今は……いいです。それに天然のシャワーがありますし。ドラさん、ごめんなさい、早く『虹の国』に行きたいところですのに」

そう言ってアンは傘を出、再び雨模様の空を仰いだ。

そんなアンに、ドラはやさしい笑みを浮かべて言った。

「気にしなくて良いよ、君がそうしたいなら……」

アンの顔は、涙雨でますますふやけ、いつもより一回り大きく見えた

何とかしてあげたいとドラは途方に暮れるが、今は為す術が見つからない。

そうして小一時間、二人は無言で歩いていた。梅雨時の蒸し暑さに、全身に汗がにじむ。

と、ふいに雲間から光が差してきて雨は小やみになり、涼風が吹いてきた。

「あっ、何だか西の空が明るくなってきたから、きっとすぐに雨が上がるよ」

ドラの言葉に、アンは少しだけ表情を明るくして答えた。

「ええ、きれいな虹が浮かぶと良いですね」

「きっと見えるよ。そして落ち着いたらジャムおじさんに新しい顔をもらいに行こう」

「はい……」

そう言って二人は空を見上げ、まだ見ぬ虹と、『虹の国』とに想いを馳せ穏やかに頷きあった。


 ――了――


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二次小説【アンとドラ】~「一人じゃないよ」~

「一人じゃないよ」

作・匿名



「今日のドラ焼き、何のアン・アン・アン~♪」

快晴の空の下、ドラはパン工場に向かって歩いていた。

ジャムおじさんが作ってくれる、出来立てのドラ焼きを受け取りに行くためだ。

おじさんは“あんこ”だけでなく、色々な餡のドラ焼きを作ってくれているので、毎回どんな味になるのか楽しみにしている。



パン工場が見えてきた頃、ベンチに腰かけているアンの姿が見えた。

ドラはふと足を止めた。

何だか、アンの元気がないように見えたからだ。

「やあ、アン。こんにちは」

「・・・あ、ドラ。こんにちは」

「どうしたの?顔色があまり良くないような気がするけど」

「はい。実はちょっと、悩んでいる事があって」

「どうしたの?ぼくで良ければ話を聞くよ」

ドラはアンの隣に座った。



「ありがとうございます。・・・実は、ばいきんまんの事なんです」

「ばいきんまん?ああ、あの、は行の挨拶の人だね」

「はい、そうです。ばいきんまんって、皆を困らせる事ばかりするんです。いつも、戦ってはいるのですが、懲りずにまたすぐにやってきて・・・」

「そうだよね、皆ほんとに迷惑しているよね」

「そうなんです。ぼく達は特にばいきんには弱いんです。もし菌がついてしまったら、お腹がすいている人に食べてもらう事もできないですし」

アンはうなだれて、溜息をついた。

「ほんとだね、アンはたくさんの人の力になっているのに」

「皆が楽しくしている時に限って、どこからかやってきて邪魔をするんです」

「ほんとに困ったヤツだよね。ぼく達ロボットだって困ってるんだよ」

「え、ドラもそうなんですか?」

アンが驚いたように顔を上げた。

「もちろんだよ。ぼく達は繊細なんだ。カビやウイルスなんかが付着したら、間違いなく故障の原因になるよ」

「そうか、そうですよね」

「アン、もしまたばいきんまんがやってきたら、今度はぼくも一緒に戦うよ」

「ほんとうですか?」

「もちろん!一人で戦わなくていいんだ。ぼく達には力強い味方もたくさんいるんだよ。皆で力を合せて、ばいきんまんをやっつけよう!」

「はい!」

―――こうして、二人の友情はまた深まった。



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二次小説【アンとドラ】~「~アンと餡」~

「~アンと餡」

作・めろんぱんだ


縁あって「虹の国」を探す旅に出たアンとドラだったが、歩き疲れて休憩を取ることにした。

「ああ、疲れた。もうお腹がペコペコです」

「僕もだよ、アン君。良かったら、僕のどら焼き一緒に食べる?このどら焼き美味しいよ。餡がとくにおススメ」

にっこりしながらドラはアンにどら焼きを手渡した。

「はい、いただきます! ……ホントですね! ジャムおじさんの手作り餡はこし餡ですが、このつぶ餡もとっても美味しいです!」

「うん、僕も君の“顔”を食べさせてもらった時、すごく美味しかった。作り手の愛が餡から伝わってきたよ。 同じ餡でも、作り方や作り手が違うと味もいろいろで、好き嫌いもいろいろあるよね」

「ホント、そうですね。僕は餡なら何でも好きですけれど」

「アンパンも種類が多いよね。こし餡以外にもいろいろある。実は僕は、かぼちゃアンパンも好きなんだ」

「内緒ですけれど、僕も好きです。でも、やっぱり、ジャムおじさんの餡が一番!」

そうして二人? は微笑み合うと、また「虹の国」への旅を続けるのだった。




――了――



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二次小説【アンとドラ】~「仲間っていいな」~

「仲間っていいな」

作・ with you..



窓から燦々と太陽の光が入ってくる。
今日も良い一日になりそうだ!

玄関を開けるとドラえもんさんがしゃがみ込んで何かを拾い集めていた。

「あれ、どうしたんですか、ドラさん」

ドラさんは立ち上がると両手いっぱいの封筒を僕に見せた。

「今朝起きてみたらこんなにたくさんの手紙が来てたんだ」

「手紙ですか?」

「うん、そうなんだ。僕たちに頑張れって応援の手紙なんだよ、アンパンマンさん」

「僕のことはアンでいいですよ、ドラさん」

「じゃあ僕のことはドラで」

「はい、わかりました。嬉しいですね、応援の手紙が届くなんて」

ドラはクスンと鼻をすすると

「きっと思いは同じなんだね、みんな」

「はい、そう思います」

「僕、もう一度、元の場所に戻れるようにオーナーさんにお手紙を書いてみようと思うんだ。どう思う?アン」

「僕も同じことを思っていました」

「じゃあ今からさっそく書いて見るよ。みんながいる元の場所に戻りたいですって」

「はい」

「僕たちは2人だけど2人じゃないんだね」

「はい、たくさんの仲間がいる」

「仲間がいるって嬉しいね」

「はい、だからこそ僕たちは挫けるわけには行きません」

「うん、そうだね」

僕とドラは虹の国の平和を守る決意も新たに「頑張るぞー!」と声を合わせたのだった。




--続--




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二次小説【アンとドラ】~虹色の国~

「~虹色の国~」

作・ イニシャルA



「ねぇ、アン君。」

ドラは、真面目な顔でアンに声をかけた。

「はい、何ですか?ドラさん。」

アンも真面目に答える。

「虹には、いろんな色があるよね?」

「はい。」

「虹の国にも、いろんな色があるんだろうね。」

「はい。きっと。」

「僕、調べてみたんだけど・・・
小さな国が集まって、虹の国ができてるみたいなんだよ。
その一つ一つの国には、いろんな色があるみたいなんだ。」

「はあ・・・」

アンはドラをじっと見た。

「小説の国、漫画の国、アニメの国、ドラマの国、・・・他にもいろいろ。
実にいろんな国があってね、いろんな人たちが住んでる。」

ドラが返事を期待しているわけではなさそうなので、アンは黙ってドラの話を聞く。いつものように、真面目に。

「それぞれに綺麗な色があって・・・その国々を行き来する人もいるし、ただ一つの国でじっとしている人もいる。」

ドラはアンを見て、にっこりと笑った。

「虹は綺麗だよね?」

「もちろんです!」

「虹の国も、綺麗な虹色だよね?」

「はい!」

「僕達は人じゃないけど・・・人が織りなす虹色の国の、いろんな色を大切にしたいと思わないかい?」

アンは深く頷いた。

「僕達、頑張ろうね!」

「はい!ドラさん!」

虹色の虹の国、その美しさに思いを馳せる二人であった。


<おわり>

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二次小説【アンとドラ】~「仲間っていいな」~

「仲間っていいな」

作・ with you..



窓から燦々と太陽の光が入ってくる。
今日も良い一日になりそうだ!

玄関を開けるとドラえもんさんがしゃがみ込んで何かを拾い集めていた。

「あれ、どうしたんですか、ドラさん」

ドラさんは立ち上がると両手いっぱいの封筒を僕に見せた。

「今朝起きてみたらこんなにたくさんの手紙が来てたんだ」

「手紙ですか?」

「うん、そうなんだ。僕たちに頑張れって応援の手紙なんだよ、アンパンマンさん」

「僕のことはアンでいいですよ、ドラさん」

「じゃあ僕のことはドラで」

「はい、わかりました。嬉しいですね、応援の手紙が届くなんて」

ドラはクスンと鼻をすすると

「きっと思いは同じなんだね、みんな」

「はい、そう思います」

「僕、もう一度、元の場所に戻れるようにオーナーさんにお手紙を書いてみようと思うんだ。どう思う?アン」

「僕も同じことを思っていました」

「じゃあ今からさっそく書いて見るよ。みんながいる元の場所に戻りたいですって」

「はい」

「僕たちは2人だけど2人じゃないんだね」

「はい、たくさんの仲間がいる」

「仲間がいるって嬉しいね」

「はい、だからこそ僕たちは挫けるわけには行きません」

「うん、そうだね」

僕とドラは虹の国の平和を守る決意も新たに「頑張るぞー!」と声を合わせたのだった。




--続--


非公開様より「各作家様達に拍手×100」「皆さん、仕事早すぎます(笑)」「個人的に、君の歌のオチが素晴らしいなと思いました」の言葉を頂戴致しました。

非公開様、作家への応援の言葉をありがとうございました。


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二次小説【アンとドラ】~金の鍵、銀の鍵~

「~金の鍵、銀の鍵~」

作・ イニシャルA



アンパンマンとドラえもん。
仲良く連れ立って森を行く。

「うえぇん!ひっく、うぇぇぇん!」

大きな声で誰か泣いていた。

「どうしたんですか?」
「どうしたの?」

近付いてみると、赤ちゃんマンが泣いていた。

「赤ちゃんマンじゃないか!」

「アンパンマン君、知ってる人?」

「はい。赤ちゃんマンです。」

泣いている赤ちゃんマンはアンパンマンと、青いタヌキに気付いた。

「アンパンマン!・・・どうして、青いタヌキといるの?」

「失敬な!僕はタヌキじゃない!ドラえもんだ!」

「ふうん。・・・そんなことより、助けて!」

聞けば、目の前の泉に家の鍵を落としてしまったと言う。水に潜って鍵を探してきたいけれど・・・。

「どうしよう。僕は、顔が濡れてしまうと力が出なくなるんだ。」

アンパンマンと赤ちゃんマンはドラえもんを見た。

「・・・僕は金づちで・・・。そうだ!秘密道具で・・・」

ドラえもんは、お腹のポケットを探った。

テケテケテーン!
「マジックハンドぉ!」

効果音と共に道具を取り出す。

「・・・ドラえもんさん。それでは短すぎて鍵を拾えないと思います。」

「え?」

ドラえもんはポケットを探り続ける。
しかし、ガラクタしか出てこない。

「あ!」

赤ちゃんマンが泉を指差した。

泉の真ん中にあぶくが立ち始め・・・なんと人が現れた。

「私の泉の前で騒ぐのはだあれ?」

「あ!バタ子さん!」

「アンパンマン!赤ちゃんマンも!・・・青いタヌキもいるのね。」

「失敬な!僕はタヌキじゃない!」

「バタ子さん、そんな所で何を?」

「留守番よ。泉の女神様の。ま、アルバイトね。
それより、何を騒いでるの?」

「実は・・・カクガクシカジカで・・・。」

「ふうん。私が拾ってきてあげる。」

バタ子さんは泉に沈んでいった。

「赤ちゃんマン、良かったね。」

「ありがとう、タヌキさん!」

「赤ちゃんマン、ドラえもんさんだよ。」

そうこうしている間に、また泉にあぶくが立った。

「あなたが落としたのは、この金の鍵ですか?」

「え、違うよ。」

「では、こちらの銀の鍵ですか?」

「・・・もっと古びた感じのお家の鍵です。」

「あなたは正直者です。金の鍵も、銀の鍵も持ってお行きなさい。」

そう言って、金と銀の鍵と、家の鍵を赤ちゃんマンに渡すとバタ子さんは泉に沈んでいった。

「これでお家に入れる!・・・でも、お腹が空いて、もう歩けない!」

赤ちゃんマンはまた泣き出してしまった。

「赤ちゃんマン、僕の顔を食べて。」

アンパンマンは顔をちぎって渡した。
ついでに、ドラえもんも腹ごしらえをする。

しかし・・・
今度はアンパンマンが力を失くして歩けない。

「しょうがないなぁ。」

テケテケテーン!
「どこでもドアぁ!」

ドアを潜ればジャムおじさんの家の前。

新しい顔を焼いてもらってアンパンマンも元気を取り戻す。

「ドラえもんさんのお蔭です。」

「いやいや、アンパンマン君のお蔭で空腹が満たされたよ。」

「二人で騒いでくれたから、泉の女神様が現れた。
まあ、バタ子さんだったけど・・・
正直に話したら、金と銀の鍵ももらえたし、ホントに良かったね。」

行け行け、アンパンマン!
GOGO、ドラえもん!

「虹の国」の平和は君たちが守っている!


〈おっしまい〉


________

素晴らしいブログを立ち上げて頂き、本当にありがとうございます。
心の底から応援しています。

イニシャルA



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二次小説【アンとドラ】~「君の歌」~

「君の歌」

作・Crescent



草原が見渡せる岩に腰掛けながら、ぼくが気持ちよく歌を歌っていると、向こうからアン君が歩いてくるのが見えた。

「お~い、アン君!」

大きく手を振ると、アン君もぼくに気が付いてくれたようで、一度、大きく手を振ると、ぼくの方に向かって走ってきた。

マントがはためいていて、すごくかっこいい!

空だって飛べるのに、ちゃんと走るなんてアン君は本当にえらいな。

ぼくだったらすぐにタケコプターを使っちゃうんだけどな・・

「ドラさん。こんなところで何をやっているんですか?何だか楽しそうですね」

「こんなにいい天気だから、ここで歌を歌っていたんだ」

「歌ですか。いいですね。何を歌っていたんですか?」

アン君はぼくの隣に座ると、両手を膝の上に置いた。

いつだってアン君は本当に礼儀正しいんだ。

「・・何って言われると恥ずかしいんだけど、実は・・、ぼくのテーマ曲なんだよ」

「テーマ曲ですか?」

「うん」

「あの有名な、丸書いてチョン、丸書いてチョン・・」

「ううん、あれは絵描き歌だよ。ぼくが歌っていたのは、誰も知らないぼくだけの歌なんだ」

「誰も知らないドラさんの歌・・。そんなのがあるんですか?ぜひ聞かせて下さい」

アン君に言われて、ぼくはさっきの歌の続きを歌う事にした。

「~~~ドラドラド~ラ、ド~ラ~、たぬきを連れて~~」

「・・・」

「ドラドラド~ラ、ド~ラ~、荷馬車がゆれる~~。・・・ね、ぼくの歌でしょ?」

「・・・」

アン君は何も言ってくれなかった。

少し考えてたアン君は

「本物の歌詞とはちょっと違うけど、でも、ドラさんがこの歌をとても大切にしていると言う気持ちは伝わってきました」

「本当に?」

「はい。・・・あ、ドラさん、もしかしたら虹の国の秘密って、この辺りから解けていくんじゃないでしょうか」

「虹の国の秘密?」

「はい。本物とはちょっと違うけど、でも、大切だと思う気持ち。ドラさんが『ぼくだけの歌』と言ったのと同じように、住む人それぞれに自分だけの虹の国への思いがあるって言うか」

「・・・なるほど。そうかも知れないね、アン君!」

「はい!」

ぼくたちはにっこりと笑い合い、声を合わせてドラさんの歌を歌ったのだった。




―完―


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めろんぱんだ様に読者様から非公開コメントにて「拍手×100」「二次作家様達の能力にはただただ尊敬してしまいます。」の言葉が寄せられております。

非公開様、作家への労いの言葉、ありがとうございました。
又、カテ移動のご協力も感謝致します。

めろんぱんだ様、訂正しておきました。



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二次小説【アンとドラ】~「ドラの秘密兵器」~

「ドラの秘密兵器」

作・めろんぱんだ


縁あって「虹の国」を探す旅に出たアンとドラだったが、 旅の途中で一休みしている時に、アンが何度か躊躇しながらも 思い切って切り出した。


「あの、ドラさん」

「何? アン君、改まって」

「聞いてよいのか解らないですけれど、あなたは『何処へでも行きたいところへ行ける扉』を操ることができますよね?  でしたら、直接『虹の国』へ行かれれば良いのではないでしょうか?」

するとドラは、いつもの柔和な表情を、某有名野球根性漫画の スポ根父親のような表情に変えて、神妙な口調で答え始めた。

「意外に鋭いね、アン君。 そうだよ、一瞬で行くことはできる。 でも、僕は自分の力でたどり着きたいんだ」

「偉いですね、ドラさん。  でもどうして、そこまで苦労して行きたいのですか?」

「う~ん、どうしてかな、自分でもよく解らない。でも、僕は本当に好きな『虹』は、他の物にも人にも頼らずに探し出して楽しみたいんだ」

「まさに、ドラさんの『虹』への愛ですね」

「いや、アン君こそ、普通は聞きにくいことを聞くなんてすごいと思うよ。 『嫌われる勇気』(嫌ってないけど)を地で行ってる感じだね」

「そんな……あんまり難しいことを仰ると、解らないとか楽しめないとか 言われてしまいますよ」

「そうだね。ま、そんな訳で気楽に楽しみながら行こうよ」

「そうですね。足の痛さも治ってきましたので、そろそろ行きますか?」

「うん」


そうして、二人の『虹の国』への旅はまだまだ続くのだった。



――了――


めろんぱんだ氏に盛大なる拍手を!

昨日、再度、ブログ村・村長様に連絡を入れ、ブログ紹介文の訂正をして頂きました。

5作品程【アンとドラ】をブログに掲載したら、二次小説カテに復帰する要望を出してみます。

別段急いでいるわけではありませんが、戻るのなら早いに越したことはないでしょう。

私見ですが、このブログが小説情報カテにいることに違和感を感じます。

場違い感がハンパありません。

このブログは二次小説について述べているブログです。二次小説の作家、読者にこそ読んで頂きたい。

小説情報カテに参加している管理人諸氏から「通報」が入らないところに、皆様の懐の広さを感じます。

小説情報カテの管理人諸氏様。

カテ移動に向け準備を進めておりますので、しばしお待ち頂きますようお願い申し上げます。


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