二次小説【ドラえもん】~虹の彼方に<静香、二次作家への道>12~

「~虹の彼方に<静香、二次作家への道>12~」

作・Crescent(瑞月)




「紫」が「竪琴」であると知っているのは静香だけ───

それは静香の中で、思いも寄らない程の重圧となっていた。

例えば、静香のブログに頻繁にコメントを残してくれる、いわゆる「常連さん」と呼べる読者が複数人いたとすると、読者同士も「良く見る名前」としてお互いを認識し合うようになる。

ある日、静香のブログの「常連」である「カナリヤさん」が、紫のブログにコメントを残した。

紫が「スカイ」が部長を務めるサークルに作品を投稿したことにより、紫のブログの知名度が上がったのである。

『竪琴さま、初めまして。カナリヤと申します。作品を楽しく読ませていただきました。竪琴さまの書かれている通り、このヒーローの魅力は・・・』

『カナリヤさま、初めまして。当ブログのご訪問いただきありがとうございます。竪琴と申します・・・』

───初めまして、じゃないのに。

───竪琴さんは、カナリヤさんもよく知る紫さんなのよ。

顔の見えないネット上で、異なるハンドルネームを持つということは、別人として振る舞えると言うことなのだ。

自ブログとSNSとでハンドルネームを使い分けるなど、全くのジャンル違いなら、異なるハンドルネームを持つことも「アリ」だと思うし、むしろそうしている人の方が多いと思える。

しかし、同ジャンルの同CPを扱うブログを運営しながら、書き手と読み手として2つのハンドルネームを持つと言うのは・・・

「スカイ」率いるサークルへの投稿も、当然、「竪琴」で行っており、この時点で「紫=竪琴」と知っているのは、文字通り静香だけである。

気にし過ぎと言われればそれまでだけど、どこかで見た言い回し、似たような考察記事。

「・・・」

紫が記事をアップするたび、静香の中にやりきれない思いが蓄積されていく。

ある日のこと、紫が注意書きと共にひとつの話をアップした。

「私にとって、初めてのR記事です。それ程の濃い内容ではありませんが、閲覧ご注意下さい」

その話を読んだ静香は、文字通り、パソコンの前で固まってしまった。

静香が、別館の中で主人公に言わせた台詞が、そのまま使われていたのだ。

それは、恋人たちが行為のクライマックスの中、ヒーローがヒロインに向かい

「ぼくの名前を呼んで・・!」

と言うものだった。

その記事を静香がアップした時、それに関して紫から

「このヒーローの言葉にグっときました」

とメールをもらっているのである。

静香が、パスワード付きの別館と言うごく限られた場所でアップした内容を、公開している───

紫のその記事にもコメントが入った。

『ヒーローの、この言葉に悶えました!』

『私も言われてみたいです!』

静香の別館を読んだことがない人から見たら、それは初めてみるヒーローの言葉と映るのだろう。

───ひどいわ、紫さん・・・

パソコンの前に座る静香の頬に、一筋の涙が伝った。





~続く~


ご無沙汰しております、瑞月です。
応援コメント、ありがとうございます。とても励みになっています。

with you..さん、更新作業、いつもありがとうございます。

最後までお付き合いの程、よろしくお願いします。


-----------

Crescent(瑞月)氏に盛大なる拍手を!
瑞月さんが連載を再開され私も嬉しいです。

皆様からの二次創作の投稿を心よりお待ちしております。


たくさんの作家さん、読者さんに知ってもらうためランキングに参加しています。
ぽちぽちぽちっと3連打お願いします。



人気ブログランキング




にほんブログ村

コメントの投稿

非公開コメント

No title

Crescent(瑞月)様この度は大変お辛い中、
真実をお伝え下さりありがとうございます。
私は瑞月様の読者の一人です。
そして紫さんのブログの読者でした。
紫さんのブログで違和感を感じていたのが何故か
このお話とwith you 様のお話を読んで分かりました。

このブログが無ければ真実を知らずに彼女のブログを
読んでいた所でした。

Crescent(瑞月)様の原作の続きを読んでいるような
世界が大好きな一人です。どれほど純粋な方なのかも
静ちゃんを通して伝わりました。
どうかゆっくり休んで下さい。

またCrescent(瑞月)様の中に彼と彼女が踊り出して
くれていますように。ブログに公開されなくても
Crescent(瑞月)様の中の物語はあなたの物で彼らが
慰めてくれる事を願います。

瑞月さんが自分のブログで誹謗中傷の記事をあげてくださって、読者として本当に良かったと思っています。それまで何が起きていたのか、長い間事実を知らないまま、このような辛い苦しい経験をされていた事を思うと、胸が痛みます。
他の方がおっしゃっているように、この記事を書くことだって辛いはずです。本当に読者である私も考えさせられました。
無理なさらず、ゆっくりと書いてください。
応援してます。

No title

瑞月さん,with you..さん,
更新ありがとうございます。

この静香ちゃんの作品を読むたび、瑞月さんの辛い気持ちが心に流れ込むように伝わってきます。
この作品を書くことも、辛い気持ちを思い起こすことになり、とても苦しい作業と思います。瑞月さんの気持ちを思うと心配でもあります。

でも、瑞月さんがこの作品を書くと決めたこと、私は応援したいと思います。
静香ちゃんのお話は、多くのことを私たちに教え、考えさせてくれます。意味のある、多くの可能性を秘めた作品と、信じています…!

No title

Crescent(瑞月)さんにとってはこの二次小説は
ご自分でかさぶたにもなっていない傷を開き血を流しながら
書かれている非常に辛い作品だと思って大事に読ませていただいています。

どうか多くの人に瑞月さんが受けた理不尽な仕打ちと、苦悩が
静香ちゃんを通して皆様に広く周知されるよう心から願っています。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

千菊丸様

千菊丸様
コメントありがとうございます。
二次に関わる者として静香ちゃんの話しは本当に「紫」に怒りを感じます。
しかし一方で、心ある二次作家がいることも事実です。
静香ちゃんの話を見守りましょう。

非公開様

非公開様
仰る通り、この場で実名をあげることは出来ません。
しかし、何かしらの疑念が湧いてきたのでしたら双方の記事をじっくりと順を追って読まれて見て下さい。
おのずと見えてくるものがあるはずです。
片方のブログはカテゴリも分かれていますし読みやすいと思います。別ブログにも中傷コメントについての記事がありますのでそちらもお読みください。
また何よりも、現在、当ブログで連載中の静香ちゃんのお話を初回からお読みになってみてください。
この話はご自身が受けられた中傷行為をもとに書かれています。

お久しぶりです。

瑞月様 with you..様、お久しぶりです。

静香の身に起きている酷い出来事・・何だか我が身に置き換えて読んでいると、ゾッとするのと同時に、静香を傷つける「紫」に怒りを感じます。
静香へエールを送りたいです。
どうか、「紫」に負けないで、と。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

更新ありがとうございます!

瑞月さん with you..さん おはようございます。
更新ありがとうございます。

読者同士でお馴染みになることは、よくあることだと思います。
私も、よくコメントしていたブログの読者さんが、「あちらでお見かけしたので!」と、自ブログにも訪問してくださって嬉しかったりしました。

名前を使い分けると言うことは、同一人物であることを隠したいんですね。
パクっているから、後ろめたさもあるのでしょうか…。

それにしても、台詞をそのままって…
まして、静香ちゃん自身にその正体が分かってるのに!
読者に疑われなければいいと思ってる?
静香ちゃんが別館でUPしたものをパクって、自分は通常記事でUPするとか、図々しいにも程があるのでは?

静香ちゃんの気持ちを考えると、私まで苦しくなります。

静香ちゃんを応援しています!

No title

おはようございます。
Crescent(瑞月)さん、お帰りなさい!
with you..さん、更新作業お疲れ様です。

静香ちゃんの感情は当然で、
作品への称賛の横取りに、怒りを感じます。
実際に、こういうことが行われると、執筆者は
本当に心身ともに疲弊してしまいますよね。
しかも、逆ギレしてくる相手も少なくないように思います。

いろいろ大変でしょうが、
また執筆してくださるのを心から応援しています。
プロフィール

Author:with you..

カテゴリ
最新記事
最新コメント
ブログ村ランキング
RSSリンクの表示